個人開発で収益性の高いアイデアを思いつく方法について考えてみた

個人開発をしている人の多くが「アイデア思いつかん・・・」という悩みを抱えているのではないでしょうか

正確に言うと、思いつくのは思いつくけど誰が使うんだこれ、って感じのものしか思いつかなかったり。

個人開発をしている人にも色んなタイプの人がいて、自分が満足できればいいやと言う人もたくさんいるでしょうが、やはり僕は誰か他の人にも使ってほしいと思いますし、ついでにそれでお金をもらえたらいいなあと思っています。

なので、今日は収益性の高いアプリを思いつく方法について考えたいと思います。

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“Scratch Your Own Itch”という考え方

どんなものを作ればいいかわからない、という質問に対してRedditなんかだと、”Scratch your own itch”と返されます。

直訳すれば「自分の痒いところを掻け」ですが、言い換えると「自分の抱えている問題を解決するようなアプリ・サービスを開発しろ」という意味になります。

これは自分が不満を持っているようなことに取り組めばきっと他の誰かも同じ問題を抱えているから結果的にスケールできるよという考え方が背景にあります。

もちろん、反対意見もあって、結構激論になったりしているのでそれぞれの長所と短所をまとめてみたいと思います。

長所1.自分が一番詳しい分野で勝負できる

言うまでもなく、自分は自分を一番良く知っています。自分が一番良く知っている問題について解くのだから一番のエキスパートだということができます。

どんな問題を解消するにせよ、その問題についてよく知っていなければなりません。”Scratch your own itch”型のアプローチなら、自分が一番詳しい分野に取り組むことになるので、全くの門外漢ということはないはずです。

たとえば、自分が全く経験のない医療について起業するというのが無謀なのはすぐに分かると思います。

仮に医療に関してなにか思いつくアイデアがあったとしてもそれが正しいアイデアなのかすらわかりません。

これが、自分の職業や趣味に関することならどうでしょうか。

自分がよく知る問題に取り組むことになるので、効果的なアイデアを見つけやすいですね。

長所2.事前のリサーチに時間を割かずにすむ

2つ目の長所は事前リサーチが不要なことです。

特に、収益化を狙っている場合なら事前に市場調査し、マーケットが存在するか、本当にお金を払う人がいるかを調べなくてはいけません。

最初にターゲットユーザーがどんな問題を抱えているのかを調べるところから始まって、ソリューションを思いついたらそれをテストして、と考えると気が遠くなりますね。

しかし、この方法ならすでに最低一人はその問題について悩んでいる人がいるので、リサーチする必要がありません。

自分が悩んでいることには自分以外も悩んでいる(はずだ)という考え方なので、自分が何について悩んでいるのかを探してみればよいだけです。

もしアプリで収益化を狙っているのなら、さらに踏み込んで、「自分ならこの不満をかいけつするためにいくら払うか」というところまでかんがればさらにエリアを絞り込んで、ニッチな領域で勝負できるようになります。

長所3.個人開発のモチベーションを維持しやすい

個人的に最大のメリットはこの部分だと思います。一人で開発していると途中で諦めたり燃え尽きたりして開発自体をやめてしまうことがよくあります。(僕は張り切って開発し始めた自分プロジェクトを投げ出すというのを複数回繰り返しています)

個人開発における燃え尽き症候群の原因の多くが「誰が使うんだこれ・・・」という心の声に負けてしまうということだと思います。

開発を始めたばかりで張り切っているうちはモチベーションを維持するのにも苦労しないのですが、そのうちだんだん夢から覚めるように冷静になっていき、貴重な時間を費やして作っているアプリがあまりにもつまらなく見えてしまうことが、本当によくあります。

開発期間中いちどもモチベーションが落ちないというのは考えづらいので、もし「誰が使うねん」という疑念が心をよぎったとき、最低でも自分は使うという事実は心の支えになると思います。

短所1.市場が小さい

ここからは短所をまとめていきます。

よく言われる批判は対象市場が小さすぎるのではないかということです。

自分の問題を解決するというのはあまりにも卑近にすぎて、自分と似たような人しかつかないのではたとえ成長したとしてもスケールすることができないのではないか。

実際、この”Scratch your own itch”型の個人開発では多くの場合スケールできません。

しかし、それでいいのではないかと思います。

だれもがテックスタートアップとしてGoogleになりたいわけではありませんし、現実的ではありません。

あくまで、ニッチな領域に絞り込み、収益を上げるということに集中したほうがより現実的ではないでしょうか。

短所2.スケールが小さい

2つ目の批判はスケールが小さいということ。

この方法では環境問題を解決したり宇宙開発したり、人類を進歩させるようなブレイクスルーを起こすことができません。

それはいくらなんでももったいないのではないか、可能性が低いとはいえ、偉大なスタートアップが誕生したかもしれないのに貴重な才能の目を摘んでしまっているのではないか。

このような批判もあります。

あくまで、自分と家族が食べていけるだけの収益を上げることが目標という方法なので、スケールは小さいですね。

まとめ

個人開発に役立つアイデアの発想法について考えてみました。

この”Scratch your own itch”という方法はとても人気のある方法なので、色んなサイトで解説されていると思います。

気になった方は調べてみてください

最後に個人開発界隈でとても人気のある本を紹介します。

英語なのですが簡単なので辞書を使えば読むことができると思います。

37signals(現BaseCamp)という会社の出しているGetting Realというネット書籍です。

https://basecamp.com/books/getting-real

また 同社の人たちが書いた本が日本語で読めます。

おすすめなのでぜひ読んでみてください。

このブログの過去記事です。

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