アプリを個人で開発する場合の効果的なマーケティング方法; Engineering as Marketingの実践

個人開発のアプリを収益化したいけどマーケティングはやりたくない。

そんな人のために良い方法があります。

そもそも、マーケティングって胡散臭いじゃないですか。

みんながみんなそうだとは言いませんが、胡散臭い人も多いし。

だけど、個人で開発したアプリの収益化を狙うならマーケティングは避けて通れません。

マーケティングとは、要は自分(プロダクト)をみんなに知ってもらうための活動です。

たまにいいものを作れば自然に売れるという人もいますが、これは強者のバイアスだと思ってます。

いいものが溢れている現代、知られる努力は絶対に必要です。

では、どうすればいいのか。

実を言うと、僕は人見知りです。怒られるのも嫌だし、嫌な顔すらされたくありません。

売り込みも、メール営業も大嫌いです。

そんなぼくでもできるのがこのEngineering as Marketingという方法です。

この方法なら、効果的で、なおかつ売り込みにまつわる罪悪感なしでマーケティングできます。

おまけに初期費用がほとんどかからないことから個人開発者向きです。

気になった方はぜひこの記事を読んでみてください。

Engineering as Marketingとは

Engineering as Marketingとは、自身のターゲットユーザーの課題を解決するようなツール、サービスを開発し、無料で使ってもらうというコンセプトです。

言い換えると、顧客にバリューを提供することで、より多くの人々にリーチし、トラクションを得るという戦略です。

なんのことかよくわかりませんね。

ここでは無料で提供するツールは試供品のようなものです。

多くの人に使ってもらうことで自分を知ってもらい、あわよくばファンになってもらいたいのです。

そして使ってもらう一方でeメールアドレスなどを登録してもらいます。

要は、彼らにリード顧客になってもらいたいのですね。

では、実際にどういったメリットがあるでしょうか。

Engineering as Maketingのメリット

Engineering as Marketing戦略を採用するメリットをご紹介いたします。

1.ファンコミュニティを築ける

僕が最も大きなメリットだと思っているのは、コミュニティを築くことができるということです。

無料で提供するツールを気に入ってもらうことができれば、ユーザーは感謝してくれます。

一度製品を使い、気に入ってくれた人たちは次も製品を使ってくれる可能性が高くなります。

もし継続的に製品を提供することができれば、いずれユーザーがファンになります。

個人でアプリ開発をする人にとっては強力な差別化要因です。

ネットで全てがコピーされる時代ですが、コミュニティだけはパクれません。

絶対にコピーされない優位性を築くためにも、製品を使ってもらうのは大きなメリットになるんです。

2.「無料」の威力を利用できる

Engineering as Marketing最大の肝は苦労して開発した製品を「無料」で提供することです。

有料なら絶対に買わないような製品でも無料の試供品ときいてついついもらってしまったことはありませんか?

人間は無料という言葉に弱い生き物です。

無料というだけで普段なら絶対に手に取らないようなものでも使わせることができます。

また、あなたが苦労して作ったツールを無料で使用した人は一種の負い目をいだきます。

製品のクオリティが高ければ高いほど、ユーザーはどこかでお返ししたいと思うようになります。

そういった人たちは、次に有料製品をリリースしたときに、購入してもらいやすくなります。一種の返報性原理ですね。

だから、Engineer as Marketing戦略を利用する場合は絶対に無料で製品を提供しなくてはなりません。

では、製品を無料で提供してどこで収益化するんでしょうか?

 収益化のための具体的な方法は後述します。

3.嫌な気分にならずにマーケティングできる

個人的に大きなメリットです。僕自身、正直言って引っ込み思案だし、売り込みは苦手です。

営業電話もツイッターのDMも嫌いです。

そんな僕でもこの方法ならあまり負い目を感じません。

きちんと有用な製品を作れていれば、ユーザーの役に立てるからです。

ユーザーの役に立ち、そのお返しにぼくのことをほんのちょっとだけ知ってもらう。

それがEngineering as Marketingです。

Engineering as Marketingの進め方

では、具体的にどうやって実行するのでしょうか。

順番に解説します。

1.ターゲットユーザーの課題を発見する

まずは自分にとってのターゲットユーザーの抱える課題を見つけましょう。

誰も必要としていない製品をつくっても誰も使いません。

無理に使わせようとすると、それこそ押し売りです。

見込み顧客をよく観察し、真に解決するべき問題を拾いましょう。

ここで良い方法は自分自身が必要としている製品を作ることです。

自分がユーザーになれるような製品であれば、どこかで他の誰かも必要としている可能性があります。

まずは、ユーザー数1を目指しましょう。

2.短いサイクルで製品を開発する

個人で開発していると開発期間のことは忘れがちになりますが、なるべく短いサイクルで開発しましょう。

数週間で作ることができれば、開発費(多くが人件費)も抑えられ、またフィードバックを受けて改善する余裕も生まれます。

無料で提供する製品ですから、対策である必要はありません。

あまり複雑で凝った作りの製品ではなく、ワンイシューを解決することを目指しましょう。

すでに存在するプロダクトを改良して提供するのもいいですね。

3.無料で提供し、eメールアドレスを収集する

プロダクトが完成しました。

無料で提供するのですが、その際、メールアドレスを登録してもらうようにしましょう。

クレジットカードを登録してもらうより、メールアドレスの登録は遥かにハードルが低いはずです。

メールアドレスを登録してもらうことで、「自分の製品が好き」で「プロダクトを使ってくれたことがある」人のメールリストを作りましょう。

4.自分のプロダクトに誘導する

ここからは、ちょっとマーケティングっぽくなります。

3.で作製したメールリストに対して自分のプロダクトやお得なハウツーを紹介するメールを送りましょう。あまりしつこく送ると鬱陶しいので、あくまで紹介に留める程度に。

また、製品を作りっぱなしにするのではなく、ユーザーサポートを通して継続的にコミュニケーションを取りましょう。

人間同士のコミュニケーションを通じて自分のホームページやランディングページに誘導できるといいですね。

まとめ

Engineering as Marketingという戦略をご紹介しました。

この方法は僕のような引っ込み思案の人間でも試すことができました。

ぜひ試してみてくださいね。

もし、もっと学びたい方は下記サイトを参考にしてみてください。(英語です。)

https://www.indiehackers.com/post/this-marketing-strategy-actually-made-me-happier-320c36a798

https://www.trychameleon.com/blog/engineering-as-marketing#:~:text=What%20is%20Engineering%20as%20Marketing%3F

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